亜美は6年生になった。拓斗と同じクラスになれた。

 「春休みの、お土産。」

 拓斗から渡された袋の中を見ると、ハートのイルカのストラップが入っていた。

 「そして…誕生日。」

 もう1つ袋をもらった。その中身を見ようとしたときだった。

 「おい(笑)拓斗がなんかやってるぞ!お前ら付き合ってんのー?」

 同じ学年の男子がやってきた。

 「っ!!そんなんじゃねぇし。」

 「両思いかよ(笑)なぁ?」

 「そんなんじゃないよ!」 

 ――私はいってしまった。思ってもいないことを。