「球技大会は残念な結果となったが、みんなよく頑張った!!お疲れ様。ご褒美として、席替えを行う。」

 「よっしゃあ!!!!!!」

 クラスがわぁっと賑やかになった。席替えの方法はくじ引き。

 「赤の…2番…。」

 隣に座っていたのは拓斗だった。拓斗は顔や頭がいいという訳でもなく、どこにでもいる、普通の男子。強いて言うとうるさい。

 「……よろしくね。」

 「おう。」

 拓斗と過ごすにつれ、どんどん親しくなってきた。
 ――あるとき、1つの噂が流れた。