――10月。肌寒くなってきた頃のことだった。
「おはよう。」
小学5年生の亜美はいつものように朝を迎えた。着替えて、髪をとかし、朝食を食べようとリビングへ向かった。なんだかフラフラしていたが、元から朝に弱い亜美は特に気にせずに席についた。しかし、母は異変に気付き、口を開いた。
「顔色が悪いわよ? 熱を測ってみなさい。」
「…そうかな?」
体温計をとりだし、測ってみる。ふだんの平熱は低めで、35℃くらい。
――ピピピッ
「あ、40℃もある…」
「あらら…。今日はお休みね。学校に電話しておくわ。」
そういってお母さんはリビングを後にした。あまり辛くなかったので、なんだか休んで得した気分。その日はゆっくり過ごした。でも熱は下がらなかった。
「おはよう。」
小学5年生の亜美はいつものように朝を迎えた。着替えて、髪をとかし、朝食を食べようとリビングへ向かった。なんだかフラフラしていたが、元から朝に弱い亜美は特に気にせずに席についた。しかし、母は異変に気付き、口を開いた。
「顔色が悪いわよ? 熱を測ってみなさい。」
「…そうかな?」
体温計をとりだし、測ってみる。ふだんの平熱は低めで、35℃くらい。
――ピピピッ
「あ、40℃もある…」
「あらら…。今日はお休みね。学校に電話しておくわ。」
そういってお母さんはリビングを後にした。あまり辛くなかったので、なんだか休んで得した気分。その日はゆっくり過ごした。でも熱は下がらなかった。