『うちに泊まっていって?』


唇を離した奏太が耳元で囁く


『え?…いや、だってこんな時間に…』


『帰らないで、俺と一緒にいて』


『………』


抱きしめていた腕に少し力を入れた奏太の顔を見上げると


なんかすごく切ない顔をしていて


胸がぎゅーって苦しくなった


流されてると言えばそれまでだけど


奏太が私の事をすごく必要としてくれてる気がして


それだけで何故か泣きそうになった