会場の扉の前にお父様とお母様が待っていた

「ラーニャ、遅かったなぁ。」

「可愛いわラーニャ。さすが私の子ね!!」


「ごめんなさいお父様。でも女の子は何かと時間がかかるものなのよ。お母様は毎日褒めすぎよ。」




私のお父様とお母様はこの国の王と王妃。でもそんな感じには見えないとよく言われるみたい。


まぁ確かに私達家族はみんなマイペースで、脱走もよくするしね。
お父様にいたっては街にお供すらつけないで出掛けちゃうくらい。


「さぁ、会場にはいるぞ。」


お父様がそう言うと、召使いによって扉が開けられた。