席はやっぱり最初は名列番号順で、
離れるなと思ったら逢坂の斜め後ろ。
授業中に逢坂の横顔が見れるなんて…
絶景だ。
そう頬杖をついて逢坂の横顔を
眺めていた時だった
逢坂が後ろに振り返り、
「何、さっきから俺の顔みてんの?
俺と席近いから嬉しんだ?」
く…ばれてたか。
恥ずかしい、ものすごく恥ずかしい。
「言いたい事はそれだけ?」
照れ隠しについ冷たく言ってしまう。
「シャーペン貸して!
周りに借りたいけど、まだ初対面だし。
後ろ見たらお前がいたから。」
そう言っていつもの笑顔。
「しょうがないから貸してあげる」
「お、さんきゅ!」
斜め後ろの席も悪くないって思った。