あたしは学校のカバンからピンクの可愛らしいラッピングされたものを 橘さんに渡した。 「…これなぁに?」 一瞬、彼女の顔が強ばったのは気のせいであろうか…。 少し不思議に思いながら言葉を返す。 「帰る途中、隣のクラスメイトに捕まって…あなたに渡すよう頼まれたの」 実は彼女、 さくら花園高等学校の人気者で女子だらけの高校でモテている。