「のーぞみっ!!」
突然後ろから声をかけられた。
声の主は蒼だった。
希望 『蒼!どーしたの??』
期待に胸を弾ませながら返事をした。 変じゃないかな。かわいく返事できたかな。

蒼「一緒に帰ろーぜ!!」
希望 『もちろん!』

気持ちがふわふわして口元が緩んでしまう。

蒼 「そーいやさ来週の合宿、集合場所まで一緒に行かないか?」

知ってるよ。蒼が昔から方向音痴なとこ。

希望 『しょーがないなー!蒼はほんと昔っから方向音痴なんだからー!』
蒼 「ありがとー!!お詫びに今度どっか付き合うな!」
希望 『ふぇっ??』
予想外の答えに間の抜けた返事をしてしまった。

希望『つ、付き合うっていうのはどういう?』
蒼 「ん??あー。じゃあ希望がこの間見たがってた映画見に行こうぜ!! 」
希望『うん!』

変なこと期待してた。恥ずかしい。

そんなやりとりをしてるうちに家に着いてしまった。
蒼 「じゃあ希望!明後日の朝6時にお前ん家の前行くから!」
希望 『りょーかい!!寝坊しないでよ??』
蒼 「任せとけ!じゃーな!」
そう言うと蒼はいたずらっぽい笑みを浮かべて行ってしまった。