「こ、殺す!?」
驚きのあまり叫んでしまった。
はじめに声をかけてもらった時もそう言ってたが、改めて聞くとゾクッとする。
「はい、その恋心を殺すんですよ。最新技術を使って」
「ほぇ?」
私は不思議のあまりあほな声をだしてしまった。
リカさんは、クスクス笑って、それはまた丁寧に教えてくれた。

リカさんの話によると、その人が抱いている嫌な恋心などを、ある薬を飲んで寝ると、その恋心は一切なくなっている。そして、その人との楽しかった思い出、その人の情報も一緒に消えてしまう。
ただ、その人の存在自体は、記憶にあるらしい。

とりあえず、説明書とやらを読んでみた。
だが、リカさんの説明と同じ事しか書いていなかった。

「私はあなたが嫌な恋心を持っていることしか知りません。なので、詳しく話を聞かせてもらってもいいですか。」

私の恋心…