昼休み。
私たちのグループは、教室の後ろの窓側、まあ私たちの指定席でもあるところでお昼を食べていた。
「も~、茉理いっつもハゲに注意されんじゃ~ん。マジドンマイ。」
「本当最悪。いくら私のこと嫌いだからって掃除とかマジ勘弁。あ、紗希ごめん。掃除すぐ終わらせるから、放課後ちょっと待っててくれない?」
「あ、いいよ~!」
ヘラ、と笑う紗希。
なんか朝に比べて元気ないな~。
気のせいかな?
「あ、正輝だ。紗希、話しかけてきなよ!」
「え、え~?!無理無理!」
由梨の誘いに顔を赤くしながら首を横に振る紗希。
そういえば紗希って正輝のこと好きだもんな~、なんてのんきに思いながらニヤニヤ紗希を見る私。
「ちょっと、なに茉理までニヤニヤしてんの!もう~、やめてってば!」
正輝も紗希だったら絶対好きになるよね~。
ていうか正輝に紗希はよすぎるぐらい。