「あのさ~、うざいんだけど。」
向こうを見向きもせずにそう吐き捨てると、一気に場がピシャリと静まった。
自分の影響力すごいな~、なんて今更思う。
「集団でしか威張れないくせに、なにほざいてんの?あんたらがなに言おうと私たちにかなわないってこと、そのちっぽけな脳みそで考えれば?」
睨みながら後ろを向くと、その子達は怖気づいて息を飲んだ。
何も言い返せないなら最初から言わなければいいのに。
本当バカ。
「キャー!茉理こっわ~!」
「でも最高~!茉理様~!!」
この学校では私が女王様。
だってそうでしょ?
外見はそこらのモデルより全然いいし、家は金持ちだし。
もちろん勉強と運動もトップレベル。
私はこの世の勝ち組。