「え~…二年生の諸君は進級して後輩もできたことを自覚し、先輩としてしっかりと…。」
4月、始業式。
新学期は校長の長ったらしい話から始まる。
そして式が終わったら、
「何組だった?!」
「え~?!離れちゃったじゃ~ん!」
「うわ、またお前と一緒かよ~」
クラス表を見に行く。
椿、椿、椿…あ、あった。
1組か。
さっさと2組に向かおうとすると、聞き覚えのある声が聞こえた。
「ねえ、正輝は何組?」
「ん~、俺は5組。」
「本当?!私も5組!!」
仲よさそうに並ぶ紗希と正輝。
って何見てんの私。
さっさと教室いこ。