梨香子たちと紗希に囲まれて、笑いあって。
バカばっかりやって。
―ポタッポタッ
「え?」
床に落ちる、透明な雫。
そうか、私、期待してたんだ。
紗希は直接私に嫌がらせはしないから、
心のどこかで、思ってた。
紗希はまだ私のこと、親友って思ってくれてるんじゃないかって。
梨香子たちも、絆を思い出せば元に戻るんじゃないかって。
馬鹿じゃん、私。
最初っから、親友なんて思われてなかったんだよ。
絆なんて、なかったんだよ。
「ふっ…っく…」
ダサい、ダサすぎる。
何が女王様だ。
自分がみじめで仕方ない。