「おはよう~!」
「おはよう~!今日で一年生の最後だね~!」
翌日。
廊下を歩いてると、色んな声が聞こえてくる。
でも私は終業式の事なんかじゃなくて、自分の疲れのことをきにしてる。
ヤバい、昨日は飲みすぎた。
帰ってきたのも3時くらいだったし、完全に寝不足だ。
まあいいか、終業式で寝ちゃえば。
―ガラッ
教室に入れば、皆ワイワイ喋っていた。
ああ、この教室に入ってこの人たちの顔を見るのも今日が最後なのか。
心からせいせいする。
まあクラス替えで同じクラスになったら別だけど。
「ちょっと紗希おめでと~!よかったじゃん!!」
「キャー!もう超お似合いなんだけど~!」
頬を赤らめる紗希の周りには梨香子たちがいた。