「茉理~!おっはよう~!!」
「キャー、茉理様今日も素敵~!抱いて~!!」
「キャハハ、あんた何言ってんの~?」
「おはよう、皆。」
青桐高校に入学してからもうすぐ一年が過ぎようとしている2月。
私、椿茉理は今日も友達と一緒にはしゃいでいた。
学年で最も目立つグループに属す私は、中でも女子のトップ。
青桐では『女王様』と呼ばれてる。
普通、自分でそんなこと言う?って思うかもしれないけど、本当のことだから。
仕方ないでしょ?
「でさ~、昨日彼氏がさ~…」
「うっそマジで?!ありえな~い!」
そしてこの子たちもそのグループの子たち。
「茉理、昨日いい感じのカフェ見つけたんだけどさ、今日一緒に行かない?」
中でも一番仲がいいのは、紗希。
いわゆる親友ってやつ。