待ち合わせ時刻になり、シャトルバスに行くと四人ともそろっていた。


 三対の目は俺を見るなり、細められた。


 目が語っていた。


 情けない!と。


 こいつは頑固者なんだ。


 仕方ないだろ。


 と、目で訴え返す。


 水野はというと、ぼっーとひたすら外を眺めていた。


 何も映さない目で、眺めたって意味がないだろうに。


 昨日と同じく、風呂に入り、夕食を取り、明日に備え早く寝る。


 平和に終わるものとばかり思っていた。


 露天風呂に行くと、雪が降っていた。


 寒い中入る露天風呂は格別だ。


 騒がしいのがいなければ、もっと最高なのに。


 ちらっと、広也を見た。



「いや、朔の言う通り女子大生がたくさんいるし良いところだ!休憩室で話しかけて見ようかな?な?」



「…………」



「まぁ。お前は喧嘩中とは言え、小春ちゃんがいるから遠慮しろよ。いや、俊がいたほうがきっかけ作りには……」



 付き合っていられない。


 こいつとは一緒に風呂に入りたくない。


 サウナに移動だ。





 


 風呂から出ると冷気が肌を刺した。


 あいつらは風呂が長い。


 昨日、ぞんぶんに待たされた。


 空腹で、腹が捩れるとこだった。


 今日は昼飯を多めに取ったからそうでもない。


 だが、待つのは嫌だからのんびり風呂に入った。