『汚くてごめんね!今片すから。』
「そんな汚くなくね?逆に綺麗すぎるだろ。」
『うそでしょ?まぁ、とりあえずお茶入れるね。』
冷蔵庫に行ってお茶を取った。
「なぁ、お前冷蔵庫にキャベツ一個に、飲み物、酒、果物だけってやばくね?」
一応、調味料とかは揃えたけど忙しさのあまり、料理する時間もなく、このアリさま。
『あー、まぁまぁ気にしないで(笑)はい!お茶(笑)』
アタシは風呂に入り、果物を食べようとしているときに、マコトが話してきた。
「なぁ、マナはさ俺のことどう思ってる?」
え、
「おれ、ぶっちゃけあの時すげぇ嬉しかった。ずっと会いたいって思ってたから。俺、まだマナが好きだ。もう一度マナの側で笑えるなら笑わせてあげられるなら、俺はマナの隣にいたい。」
ここで、アタシたちが別れることになった理由を話します。
アタシとマコトはすごく仲がよくてお互いのことを思い合い、支えあってた。だけど、人はいつ豹変するかわからない。
9ヶ月を迎えたころ。マコトがアタシを殴るようになった。そう。ようするにDV。
アタシは過去が汚い。そのこともこの頃くらいに言い始めてきた。
「忘れさせろよ」「お前は汚い」など、色んなことを言われ続け、殴られ続け、そして、マコトはアタシを裏切った。
アタシはそれでもマコトのことが大好きだった。
でも、そろそろ潮時かなって思っていた。
アタシにはマコトを幸せにすることも、過去を消すこともできない。
なら、
『マコト。別れよう。』
その時はマコトはすごく謝ってきた。泣いて、泣いて、電話を何回鳴ったのかもわからないくらい。
だけど、それでもアタシの気持ちは変わらなかった。
そして、アタシたちの関係はおわった。
でもすごいよね。さよならを言ったのはアタシなのに、そのアタシが忘れられず、またあの頃に戻れるなら、なんて考えてるなんて。