「オイお前、さっさと帰るぞ!」


「でもよ……」


「でもじゃない。知らない人の家の敷地内には勝手に入っちゃダメって、幼稚園児でも知ってるぞ!」


「オレ達だってちょっと前まで幼稚園児だったじゃん。なのにそんな事言うなんてへーーん」


声は2人分聞こえて来て、やっぱり外の人物は2人なんだと確信。


で、オレと大して身長変わらない位で、ちょっと前まで幼稚園児だったとか言ってるし…じゃあオレと同い年かも?


ドロボーがこっちを見てる!と思って感じた恐怖は頭から出て行って、オレは思い切って窓を開けてみた。


「……君達、誰?」