だけどレースカーテンに阻まれていても、窓の外にいる人物が部屋の中、つまりこっちを見てる事は確実。


「ド、ドロボー…!?」


どうしよう…今家には、オレしかいないのに………っ!


いや待て、奥の部屋には朔がいる。友達の事はオレが守らなきゃ……!!


ドキドキ脈打つ心臓に手を当てて、朔の所に向かおうとした時――――…気がついたのだ。


「アレ?ちっちゃくねぇ?」


鏡に映したままの庭にいる人物は、大分背が低い。多分オレとそんなに変わらない?


それに1人じゃなくって2人いねぇ?とか思ってたら、今度はハッキリ声が聞こえた。