大声につられて廊下を見てみると、開いた前の引き戸のスペースから男の子2人組の姿が。


「宿題教えてくれよーー!オレ昨日やろうとして、寝ちゃったんだ☆」


「なんでそんな事を自慢気に話せるのか、全く分からないな」


オレと朔と同じ位の背格好の男の子2人組は、さっさとどっかに行ってしまった。


「ワーー京極君と春日君が通ったーーー!今日4人皆見られるなんてラッキーだね!」


「相変わらず京極君と春日君の人気は凄いねぇ、彼方」


「そうだな。2人共カッコイイもんな」


朔の言葉に、オレはコクンと頷いた。


1年1組京極 錦。