それからオレ達は仲良くなって、心を通わせて行った。


クラスは違うけどお互いの家で遊んだり図書館で勉強したりして、距離を縮める。


「今日はこのマンガのイラスト描いて、朔。お礼はお母さんが作ったクッキーです」


「ワーイ、彼方のお母さんが作るお菓子ってみーんなおいしいんだよねーー」


“美少年”と呼ばれる美術の才能に恵まれた朔と音楽の才能に恵まれたオレが一緒にいると、よく周りにジロジロ見られたっけ。


特に女子はテンションアゲアゲで、毎度何人かに固まってははしゃぐはしゃぐ。


「ねね!また郡司君と阿久津君一緒にいる~~♪」