「フフフ~~ン。今日の晩ご飯は何だろな~~~」


適当に自分で作詞・作曲をした歌を歌いながら、廊下をテクテク歩く。


「彼方バイバーーイ」


「じゃあな、郡司!」


「おーーーバイバイ」


明るく別れの挨拶をして来る同級生に返事を返しつつ、目的地を目指した。


郡司 彼方、この時まだ小学1年生。


まだ洸大が錦に構い始める前のこの日、オレはとある人物と出会う事となる。


「よし着いた………」


放課後、1人たどり着いた先は学校の音楽室だった。


『えっ?今日ピアノ練習出来ないの?』


『ええ…ごめんね彼方』