「とりあえず行くぞ」



そう言って、五十嵐くんと

女みたいな男の子と

あたしと、百合飛で


屋上にいった





「初めまして、僕、威吹イブキって
ゆーんだ。よろしくね?」



そう言って握手された



か、かわいいっ


ウサギみたいな子猫みたいな

棒付きキャンディー食べてるような



そんな子




「よろしくね」



さらっと言ったけど結構
緊張してたりする





「で、本題なんだけど


百合飛、俺らの黒龍に戻ってきてよ




ずっと総長いないからさ」






可愛く笑いながら言う
威吹くんをみながら


百合飛は


「なんで今更」



て、冷めた目で言う




なんかあたし居ていいのかな
今更なんだけど



「いや、最近、月影がね〜」




“ツキカゲ”




な…んで…?





月影は、まだあるの…?





「こいつの前でその話は
辞めろ。」



百合飛はそのままあたしの肩を抱き


屋上を出ていった




「朔、威吹に俺の連絡先
教えとけ。話はまた今度だ」





そう、言葉を残して