やっぱり、そう言うアタシは


可愛げなんかなくて



「アズサがなんか、帰りたく
無さそーな顔してたから」




そう言って煙草に火をつける百合飛



「ありがとう」




百合飛が生まれた街



それだけで胸がいっぱいになった




「朔からきいたんだろ?」




その言葉だけで


百合飛の過去の話なんだろうな

っておもって、アタシは頷いた





「別に気にしてねぇよ


もー、過去だし」