〜五十嵐 朔 said〜




俺は中学1年生


俺がイケメンだということは
小学4年生から自覚済みだったし



友達も多い
クラスのムードメーカー的
存在だったと思う





でも、中学1年生になって
夏前になるまで1度も学校に
来たことのない子がいた


それが鼎 百合飛



絶対陰キャラだろーとか
思ってた俺



初めて見た時はすごく驚いた
俺が勝てないイケメンだって



拝みたくなった




金髪でズボンにチェーン付けて

赤いフードの着いたパーカー着て


耳にはピアス指にはゴツイ指輪



そんな、鼎百合飛って存在に
学校中の皆、興味がわいた


「お前何処の小学校?」



「……」




「血液型は?」




「……」




「手相占いしよーぜー」



「……」




いつ、誰が話しても無視


学校に来ても机に伏せたまま





夏休みが終わって


秋になった頃には
皆百合飛に話しかけなくなっていた