昼休みに、ジュースを買いに
自販機にミヤビと向かった
「あー、朔君いないかなあ」
何好きなの?
そんな、視線を送ると
「アズサはうちが本気で
異性を好きになれないこと
知ってるでしょ?」
と、見透かされた
まあねー。
そうだった
何飲もうかな〜〜
「いちごオレかお♪」
紙パックいちごオレを
飲む時が学校で1番至福のひと時
そんな自販機にも人だかり
いっつも人なんていないのに
「なんで、こんなに人多いんだろうね」
ミヤビも不思議に思ったんだろうか
このままじゃいちごオレを買えない
納得いかない
「ミヤビ人ごみに入って
順番抜かししてでもいちごオレ
買うよ」
いちごオレをとられてたまるか!
「うちもいちごオレの気分だから
乗ったぜ姉貴!!」
ミヤビもいちごオレ信者なのである