やっぱ、人の後ろって気持ちがいいな



「ついたぞ」


ボーッとしてると、
もー学校


「キャー鼎くん〜っ」


「今日も顔がキラキラしてるう!」


「カッコよすぎる!!目の保養!」



いや、うるさ



ほんきでうるさ




まって、何?


「うぜぇ」



百合飛も不機嫌だ


集まってくる女の子
腕を絡めたり
上目ずかいで見たり



いや、香水臭い




「離せ」



ドスの聞いた声で
その場の空気が止まる

「「「きゃー」」」




いやなにっ!?


「鼎君が話したっ」



そりゃ話すでしょっ
突っ込み所満載だなっ


百合飛は、女の手を
振りほどいて人数をかき分けて
校舎に入っていった


女の子たちは追いかけていく