季節は夏から秋に変わっていた
デートの日ふたりで映画をみた
その後歩いて公園まで来た
「あの日会ったのは
暑かったのにね」
たもつがニコニコしながら
笑いかけてくる
「そーだね!
でもさ、ほぼ毎日あってるから
彼氏彼女みたいだねっ」
何気なく言った言葉だったけど
「俺の彼女になる?」
すごくドキドキした
アタシは小さく頷いた
けれど
「おれ、いま、月影の幹部じゃん?
だから危険な目に巻き込むかも
しれねーんだ」
たもつがいるなら
大丈夫
その言葉だけをなんとなく信じてた
『大丈夫だよ』
その日からたもつとつきあいだした