「たもつのこと、威吹も朔も

知らねーから安心しろ」





百合飛ってこのこと
言いたかったのかな




だからわざと2人になって


伝えてくれたのかな





あたし自意識過剰すぎ?(笑)





「アズサはすぐ顔にでるから」





わかりやすいってことか(笑)





「あたしの父さんと母さんは




たもつに殺されたの」






目を見開く百合飛






「一年前だけどね



今は、まだこの事しか



伝える勇気ないかな」




そう俯きながら



ぽつりぽつりと呟く


あたしのことを百合飛は



どう思ったのかな?




人殺しと付き合ったことを
軽蔑したのかな




他人みたいに同情したのかな




まだ、あたしの心の中に
たもつって存在が

居ることに驚いてるのかな