山脇上司の声だ。

山脇上司「大丈夫か?結果は?」

私「脳腫瘍です。でも、小さいので2週間ほど入院して放射線したら治るって言ってました。」

山脇上司「…脳腫瘍か。そうか、それなら良かった。ちゃんと治してくるんだぞ。」

私は、山脇上司の言葉が嬉しくて
電話先で泣いていた。

山脇上司「泣いてるのか?」

私「いや。有り難うございます。」

あの遺書は、捨てなきゃなと思いながら
山脇上司に感謝した。