的場が、話し掛けてきた。

「聞きましたよ。僕も、貴方のせいで
残業になるぢゃないっすか。
いい大人なんだから、頼みますよ。
それか、辞めてもらっても他いますしね。
迷惑だけは、辞めてくださいねー。」

心配どころか、この言い様。

社宅へ帰宅時も、ずっと頭痛が続く。
吐き気がする。
しかし、誰も心配しても手もさしのべてもくれない。

廊下で、中川主任に出くわす。
彼と一瞬眼があう。
すぐに、眼をそらされ足早に部屋に戻っていった。