とりあえず、病院を抜けだす方法だな。

まぁ、監獄にいる訳ではないし

出る方法はいくらでもあるだろう。

外室許可もとれるし。






それよりも僕だ。

こんな状態じゃまともに歩けやしない。

右脚を骨折してて

左手も捻挫してて

松葉杖も難しい。


かと言って車椅子では

まともに行動もできないしな。




そんなことを考えていた。






「タケルくんはいつまでここにいるの?」



「あ、あと2週間くらいかな。

退院してもリハビリしなきゃいけないから

治るまで病院通いだよ。」




彼女は寂しそうに下を見た。