夕飯が終わり彼女のお母さんも
帰っていった。
みんなが帰っていった部屋は
静寂が押し寄せる。
「ねぇ、昨日の夜に話した事。覚えてる?」
彼女から話をかけられて
不意に身体がとび跳ねる。
「覚えてるよ。」
彼女は僕を見て微笑んだ。
「あのね、したい事を紙に書いたんだ。」
彼女に紙を見せてもらった。
上の方に
((やっておきたい事リスト))
と書かれていた。
なんか、かわいいな。
ばーっと目を通す僕。
・遊園地に行って観覧車に乗りたい
・いちカフェのショートケーキを食べたい
・映画をみたい
・カラオケに行ってみたい
・保育士になりたい。
「これだけ?」
少し驚いた。
書いてある事が思った以上に少なくて
「とりあえず今、したい事はそれだけ。
だけどこれから思い付いたら書いていくの。」
うん。
これから忙しくなりそうだな。