ズルイよ。疾風ばっかり私をドキドキさせて。私も疾風の事ドキドキさせたい!
と――思ったがどうやってするの!?
「陽菜乃ちゃん?おーい陽菜乃ちゃん!」
トントン
「ひゃっ!!」
「っ!!/////」
?なぜ疾風が照れるの?
「陽菜乃ちゃん、髪の毛に葉っぱが……」
鞄から鏡を取り出して見てみると……
「えっ?!」
(いつついたんだろう)
それは、若葉がちょうど私の頭の上に乗って犬みたいになっていた。


「そういえば前もこんな事になったよね!四つ葉のクローバーを見つけている時に風に乗って若葉が飛んできて陽菜乃ちゃんの頭の上に乗ってその時は、僕、猫だ!って言って陽菜乃ちゃん泣いちゃったもんねゝ」
「疾風よく覚えてたね!」
「陽菜乃ちゃんと過ごした日は少しも忘れてないよ。」
その言葉を言った疾風は、凄く寂しそうな顔をしていた。