いやじゃない。

 ほんとは…すごく、嬉しい。

 
 だけど、そんなの言えるわけない!!


 
 「…知らない!!」

 
 あえて否定せず、叫んだ。

 
 
 顔が熱いよ!!

 今あたしの顔絶対真っ赤だ!!



 「なんだよ、ほんとは嬉しいのか?」

 「……!!」

 「顔、真っ赤だぞ」


 霞が笑いながら言う。



 なんか、悔しい!!

 

 あたしは恥ずかしくなってその場を逃げるように去った。


 「霞のバカァ!!」


 …一言叫んで。


 後ろから霞の笑い声が聞こえた。

 しかもかなり楽しそうな笑い声。



 ……ムカツク!!!




 皆のとこに戻って佳耶を探すとすぐに見つかった。


 「や~な!」

 「佳耶!」


 佳耶は最初、あたし達がいたとこで、地面に座ってた。


 あたしは佳耶の隣に行って『あ~あ!』と掛け声と共に勢いよく座り込んだ。


 「…耶奈、その声オジサンくさいよ。」


 佳耶が苦笑いで言う。

 

 …オジサンですか…

 いいよ、もうオジサンで…



 あたしは苦笑いで返した。