そして学校を終えた私たちは

買い物に出掛けた。


「といっても隼也と違って

私はお金がないからな~。」


「よく言うわ。

ボーナスでたって噂だけど。」


「寄付した。」


「え!?どこに?」


「児童養護施設。」


「へぇ…美鈴らしいな。」


「てことで低予算。」


「はいはい。」


それから私たちは何軒かまわり

私は赤い時計を購入した。


「予算オーバーだ。」


「カード払いかよ。」


「社長が。お小遣いだって。」


「へぇ。ずいぶんと高額なお小遣いだな。」


「はは、ほんとだよね。」


「さてと、タクシー拾って会社戻るか。

美鈴、打ち合わせらしいし。」


「ですね。」


私たちはタクシーを求めて歩き出した。