さてと。


「え、席につくなりいきなりパソコン?」


「思い付いたときに歌詞書くの~。」


「今回のテーマは?」


「私の家族。」


「へぇ…。」


「3枚目の発売日が私の誕生日だから

……………たぶん社長が考えたんだけど。」


「あぁ、なるほどな。」


そういって隼也はプリントを始めた。


私はひたすら歌詞を書いていった。




「……………君たちがいたから

僕は今ここにいてここで笑っている…」


「ちょ、何読んでんの!」


私がパソコンに集中していると

いきなり歌詞を隼也が読み出した。



「話しかけても全然反応しねーから。」


「え、うそ、ごめんね。」


「もう昼だよ。」


「はや。

プリント出した?」


「まだここ。」


「じゃあプリントもって。

写真撮るから。」


「はいはい。」


私はパソコンをしまって

隼也の写真を撮ってから

私のお弁当の写真も撮って

お弁当を食べてる隼也の写真も撮って

やっとお昼ご飯だ。