「川木。話があるから昼休み準備室な」


休み時間。渡り廊下で喋ってたら担任兼顧問であり、英語担当の城田零先生に呼び出された。


…まー、『あの事』なんだろうけど。



昼休み。言われた通り、準備室にやってきた私。



「…で、話って何ですか」

解っていても、必ず聞く台詞。


「…わかってるだろ?」


城田先生のあだ名はしろたん。歳も21で私達とあまり変わらないから生徒は友達感覚で接している。クォーターで格好良い顔立ちだから女子からの人気も高い。


「解ってるけど、一応。」
「…おまえ、俺をからかってるだろ?」
「うん、思い切り」


話ってのはきっと亜季の事。亜季は私の友達で少し天然な人形みたいに可愛らしい女の子。ちなみに、三年間ずっと、この学校の成績トップと人気を誇ってる。


そんな亜季にしろたんは、本気で好きになってしまったらしい。