突然の事で驚いてるのか、反射的に体をビクつかせる智莉。
…顔を真っ赤にして。
その顔を見て、なんか胸が苦しくなったと同時に苛立ちが襲った。
何でだろう…?
それは、初めて感じる感情だった。
そこからの事なんてあんまり覚えてない。
ただ、あの時の智莉の真っ赤にした顔が頭から離れなくて。
16年間ずっと、一緒にいたけど初めて見る顔だった。
幼なじみの俺が言うのもおかしいかもしれないけれど智莉は可愛い方だと思う。
背だって150あるかないかってぐらいだって本人が言ってたし。
性格だって、あっさりしている。
男に媚びる事はしなくて、誰にでも平等に話してる。
そんなんだからか、秘かに智莉に憧れてる男は多い。
けど、不思議な事に智莉に彼氏がいた事がなくて。
「お前、彼氏とかつくんないの?」
ずっと気になっていて、聞いてみた。
「んー……?」
変わらず、はぐらかそうとする。
「好きな奴とかいねぇのかよ?」
「…さぁ?考えたことないし?それよか裕也だっていないの?好きな子」
『考えた事ないし?』
その言葉に傷つきつつ、どこか安心を覚えた。
「…さぁな?」
俺も、同じ答えを返す。
「でも、裕也モテるよね?」
…顔を真っ赤にして。
その顔を見て、なんか胸が苦しくなったと同時に苛立ちが襲った。
何でだろう…?
それは、初めて感じる感情だった。
そこからの事なんてあんまり覚えてない。
ただ、あの時の智莉の真っ赤にした顔が頭から離れなくて。
16年間ずっと、一緒にいたけど初めて見る顔だった。
幼なじみの俺が言うのもおかしいかもしれないけれど智莉は可愛い方だと思う。
背だって150あるかないかってぐらいだって本人が言ってたし。
性格だって、あっさりしている。
男に媚びる事はしなくて、誰にでも平等に話してる。
そんなんだからか、秘かに智莉に憧れてる男は多い。
けど、不思議な事に智莉に彼氏がいた事がなくて。
「お前、彼氏とかつくんないの?」
ずっと気になっていて、聞いてみた。
「んー……?」
変わらず、はぐらかそうとする。
「好きな奴とかいねぇのかよ?」
「…さぁ?考えたことないし?それよか裕也だっていないの?好きな子」
『考えた事ないし?』
その言葉に傷つきつつ、どこか安心を覚えた。
「…さぁな?」
俺も、同じ答えを返す。
「でも、裕也モテるよね?」