「ねぇ、お二人さん?」


私の席は裕也の前。結城君は裕也の横。
由宇は私の前の前の席。


だから、私はくるっと後ろを振り返り、二人に声をかけた。


「何?」
「なんやの?」


「今度の日曜暇ですか?」

何となく敬語になる自分が笑える。


「別に、用はねぇけど?」
「俺も、ないで」

「なら、皆でどこか遊びに行かない?」

「逆ナン?」
私の誘いに裕也が、答えた。

「…由宇の提案よ。」
「…ええやん。面白そうやし、俺行く」
「なら、俺も行くかな」