なんにもない、真っ白な世界

冬の新潟は真っ白になる。
雪は車も、家も、時には駅だって飲み込む。
なにもかも飲み込まれて、だけと、だけど鉄道は動いてるんだ。
悶えながら、線路が埋まって周りが何も見えなくなっても鉄道は動くんだ。
街をライトで照らし出して、希望を作って…。
いや、そんな大層な事なんかじゃない。
自分達が動いてることで町の人が安心する、日常になる。
ただ、それだけの話だから。