―ピョン!!



「にゃあ〜!!」



『あっ…クロ!!』



どこ行ったんだ…?



「にゃ〜♪」



『クロ!』



「クロって言う名前なんだね」



『…は!?』



誰だ?



「単純な名前だね〜」



『…単純な名前で悪かったな』



「ねぇーこの猫可愛いんだけどさ君…何者かな?」



『何者?何者って人だけど』



「そーゆ事じゃないよ」



『じゃーなんだ?』



「間者かなー?」



かんじゃ?



『患者って怪我してないが』



「もーーーそーゆ事じゃないよ!」



『じゃなんだ?』



「長州とか薩摩とかだよ」



『……あぁ』



そっちの間者か



「あの強さは尋常じゃないし…君ちょっと来て」



『なんでだよ』



「怪しいからだよ」



『間者じゃないんだけど』



「いいから来て。」



見た目は別に普通の人だと思うんだがな…。



『あっ…そうだ』



「なに?」



『今って何年だ?』



「はぁ?文久4年だけど」



『ほぉ………ん?文久?』



「そうだよ」



文久文久…。



幕末?



『約150年前の日本かよおおお』



「さっきから何言っての?」



『いや何でもない。』



坂本龍馬とか高杉晋作とか…



徳川慶喜とか新選組とか…



そーゆ人達がいる時代か…?



幕末ってなると江戸幕府が終わるやつだよな


すごい時代に来てしまった…。



何か知らない人に懐いてるけど



クロがいるし…。



なんとかなればいいんだけどな…。



「…た……たよ!着いたよ!!!」



『あっ…あぁ。』



考え込んでだわ…。



「早くしてくれないかな?」



笑顔が怖いな



『すみませんね』



デカイ屋敷だな〜



「その部屋で待機してて」



『ん?』



なんだこの部屋?



「逃げないでよ?」



なんでだ?



『逃げたらどうする?』



「斬る」



『怖いわー(棒)』



「とにかくここにいてよ。後でまた呼びに来るから。」



『はいはい。』



―ピシャッ



って…あいつクロ連れてったな



まぁ大人しく待っててやるか。