「そうなの⁉︎」
経験ないから聞き直した。
「好きだとこんなことするの?」
佐藤ちゃんの彼氏も?と聞くと、照れながら返事があった。
「うん。……好きだって気持ちが強い時もだけどぉ〜、嫉妬深い時もするかなぁ〜。自分のモンだって印、付けときたい時とか…」
「しるし?」
「うん…男ってメンドくさいみたいよ。そういう嫉妬心とかに駆られちゃうと!」
嫉妬にかられる⁉︎
あの羽田が……⁉︎
「美結りん、もしかしたら酔いに任せて他の男のこと褒めたりしたんじゃない⁉︎ 昨日会議の場で、ボ〜ッと副社長のこと見てたから!」
「見てた⁉︎ 私が⁉︎ 」
「うんっ!ガン見してたっ!だから、てっきりファンにでもなったのかと思ってたんだぁ〜」
違うみたいだね〜とからかわれる。
ガン見なんてとんでもない!
私はただ、あまりの仕事の捌けぶりに茫然としてただけ。
副社長の早見 俊(はやみ すぐる)さんは、イタリア料理店で開かれた会議の場にノートパソコンを持ち込み、次から次へと出てくるアイデアをひたすら手早く入力していた。
その指先の速さに驚いて、彼の顔と動かされてる指とを交互に眺めてただけで、別にガン見してたワケじゃない。
(…でも、周りからするとそんなふうに見えてたってことか。気をつけないと……)
経験ないから聞き直した。
「好きだとこんなことするの?」
佐藤ちゃんの彼氏も?と聞くと、照れながら返事があった。
「うん。……好きだって気持ちが強い時もだけどぉ〜、嫉妬深い時もするかなぁ〜。自分のモンだって印、付けときたい時とか…」
「しるし?」
「うん…男ってメンドくさいみたいよ。そういう嫉妬心とかに駆られちゃうと!」
嫉妬にかられる⁉︎
あの羽田が……⁉︎
「美結りん、もしかしたら酔いに任せて他の男のこと褒めたりしたんじゃない⁉︎ 昨日会議の場で、ボ〜ッと副社長のこと見てたから!」
「見てた⁉︎ 私が⁉︎ 」
「うんっ!ガン見してたっ!だから、てっきりファンにでもなったのかと思ってたんだぁ〜」
違うみたいだね〜とからかわれる。
ガン見なんてとんでもない!
私はただ、あまりの仕事の捌けぶりに茫然としてただけ。
副社長の早見 俊(はやみ すぐる)さんは、イタリア料理店で開かれた会議の場にノートパソコンを持ち込み、次から次へと出てくるアイデアをひたすら手早く入力していた。
その指先の速さに驚いて、彼の顔と動かされてる指とを交互に眺めてただけで、別にガン見してたワケじゃない。
(…でも、周りからするとそんなふうに見えてたってことか。気をつけないと……)