「お前、可愛くね〜な」


ほら見ろ。最初のオチに戻ったじゃねーか。


「ほっといて!そう言う洋平もスケベばっか言ってないできちんとして!」


「何を?」


「そ、それは……」


しどろもどろ…と言葉を濁すヤツの顔を眺める。

こんな時の菅野の顔はたまんなく可愛い。


「美結……」


「な、何…?」


怯える様な格好で俺を見てるヤツに一歩近づいた。


「あのな…」


手を繋ごうとすると、ススス…と逃げようとする。

もう何回も抱かれてんのに、その行動はねぇだろう。


「待て!逃げんな!」


手首を握って引き寄せた。

ネコみたいな性格の菅野が、ビクビクしながら俺を見上げる。



この顔が眠ってるのを見るのが一番の癒し。

これからもずっと眺めさせて欲しい。