「良かった…」
顎の下で指を組んでたリカさんの笑顔が晴れやかだった。
「えっ……」
「洋平君がいい彼女を見つけられて…」
微笑みながらカップの持ち手に指を通す。
左手の薬指に光るリングに、きゅん…と胸が熱くなる。
「あんな性格だからマトモな人とは付き合えないんじゃないかと心配だったの。でも、今の話聞いて安心した。ちゃんとマトモな恋愛してるんだな…って。だから、良かった……」
肩の荷が下りたかの様に微笑んでお茶を飲み始める。
その後は羽田の話は一切せず、犬の飼い方について教えて欲しい…と頼まれた。
小一時間ほど話して別れた。
リカさんは私に「彼と仲良くしてね」と、家族のような言葉をかけて帰って行った。
目ヂカラが生まれたのは、愛する人に愛されてるからだ…と分かった。
だから、佐藤ちゃんも生き生きして見えたし、オーラがあってキレイなんだ。
(そっか…。だから恋愛小説の中の主人公たちも皆、どこかイキイキとして華やかで美しい気がするんだ……)
私はまだ、その取っ掛かりにいるみたいなもんなのかもしれない。
羽田との仲が深まらないのも、十分に気持ちを伝え合ってないからなのかも……。
(私には羽田が必要だって言えばいい?困るくらい好きで仕方ない…って話せば、もっと仲良くなれる?)
羽田のものになりたい。
1人のものになって、自分もキレイになりたい。
そしたら、例えどんな未来が待ってても、今よりも十分幸せになれそうな気がする……。
顎の下で指を組んでたリカさんの笑顔が晴れやかだった。
「えっ……」
「洋平君がいい彼女を見つけられて…」
微笑みながらカップの持ち手に指を通す。
左手の薬指に光るリングに、きゅん…と胸が熱くなる。
「あんな性格だからマトモな人とは付き合えないんじゃないかと心配だったの。でも、今の話聞いて安心した。ちゃんとマトモな恋愛してるんだな…って。だから、良かった……」
肩の荷が下りたかの様に微笑んでお茶を飲み始める。
その後は羽田の話は一切せず、犬の飼い方について教えて欲しい…と頼まれた。
小一時間ほど話して別れた。
リカさんは私に「彼と仲良くしてね」と、家族のような言葉をかけて帰って行った。
目ヂカラが生まれたのは、愛する人に愛されてるからだ…と分かった。
だから、佐藤ちゃんも生き生きして見えたし、オーラがあってキレイなんだ。
(そっか…。だから恋愛小説の中の主人公たちも皆、どこかイキイキとして華やかで美しい気がするんだ……)
私はまだ、その取っ掛かりにいるみたいなもんなのかもしれない。
羽田との仲が深まらないのも、十分に気持ちを伝え合ってないからなのかも……。
(私には羽田が必要だって言えばいい?困るくらい好きで仕方ない…って話せば、もっと仲良くなれる?)
羽田のものになりたい。
1人のものになって、自分もキレイになりたい。
そしたら、例えどんな未来が待ってても、今よりも十分幸せになれそうな気がする……。