「じゃあ仕事終わったら連絡してきて!」
ペソの入ったゲージを意気揚々と抱えていく。
早見さんの妻さん(リカさん)は、ペソをとても気に入ってくれたみたいだ。
「可愛い~!」
人懐っこいペソは嬉しがって、クンクンと甘えて鳴く。
その様子を複雑な表情で眺め、口から出そうな言葉を何とか飲み込んだ。
「あの…すみません……。副社長夫人にドッグシッターなど依頼して……」
羽田の元カノかもしれない人は、爽やかな笑顔で微笑んで首を振った。
「私が頼まれたのは主人によ。犬が飼いたいって言ったからデモンストレーションしないか?って。だから丁度良かったの!」
気にしないで任せてね…と言ってくれる。
軽やかな足取りで帰るリカさんを見つめながら何となく自分と比べてしまう。
あの人が羽田の好きだった人……?
どうして羽田と副社長を比べたの……?
似ても似つかない二人の接点を考える。
確かに早見さんはステキな人だと思う。
高い地位にありながら人柄は決して高慢じゃない。
庶民的で、気さくで、話しやすい。
顔もイケメンでカッコいいし、身長だって高い。
スタイルも良くてスーツもお似合い。
なのに笑った顔は幼くて、どこか可愛らしさが漂ってる。
羽田とは違う。
だって、羽田は早見さんに比べたらてんでガキだもん……。
ペソの入ったゲージを意気揚々と抱えていく。
早見さんの妻さん(リカさん)は、ペソをとても気に入ってくれたみたいだ。
「可愛い~!」
人懐っこいペソは嬉しがって、クンクンと甘えて鳴く。
その様子を複雑な表情で眺め、口から出そうな言葉を何とか飲み込んだ。
「あの…すみません……。副社長夫人にドッグシッターなど依頼して……」
羽田の元カノかもしれない人は、爽やかな笑顔で微笑んで首を振った。
「私が頼まれたのは主人によ。犬が飼いたいって言ったからデモンストレーションしないか?って。だから丁度良かったの!」
気にしないで任せてね…と言ってくれる。
軽やかな足取りで帰るリカさんを見つめながら何となく自分と比べてしまう。
あの人が羽田の好きだった人……?
どうして羽田と副社長を比べたの……?
似ても似つかない二人の接点を考える。
確かに早見さんはステキな人だと思う。
高い地位にありながら人柄は決して高慢じゃない。
庶民的で、気さくで、話しやすい。
顔もイケメンでカッコいいし、身長だって高い。
スタイルも良くてスーツもお似合い。
なのに笑った顔は幼くて、どこか可愛らしさが漂ってる。
羽田とは違う。
だって、羽田は早見さんに比べたらてんでガキだもん……。