やっぱり私の癒しはペソだけだ。


羽田では私は癒されない。


何を考えてるのかも、何も教えてくれないし分からない。


ペソが居ればいい。


それだけで、もういい……。




「ペソ……お家に帰ろ……」


ぎゅっと抱きしめて膝をつく。
何とか立とうとするけど、羽田がそれを許さない。


「帰るな!」


肩に手を置いて阻止する。
今朝は私の腕を振り解いたのに、どうして今はそんな態度を示すの?



「離して!私なんて居なくてもいいんでしょ!」