私は鉄の棒を握って、





ぎゅっと力を込めた。









「私、最近毎日がすごく楽しい。






今までは何ともなかった病院生活が、






榎本くんと会うための場所になって……






毎日、早く来ないかなって……時計を見ちゃうの。






来てくれた時、またいつもみたいにピーチティー買ってきてくれて、






今、心の底から言えるよ……」