「──なぁ、一緒に呑まない?」
午前0時を回った頃
CLUBは大勢の人で賑わい始めていた
「...どうしようかな。」
カウンターの一番端
此処が私のお気に入りの場所
「俺なら、必ず楽しませてあげるよ?」
妖艶な笑みを浮かべる君
私は 危険な香りに誘惑されて
貴方に落ちた
───夜の私は、私であって私じゃない。
あれから何人もの男を相手しても
私の心が埋まる事はなくて
行為が終われば 空虚感に襲われた
「…帰らなきゃ、」
そんな虚しさに背を向けて
去っていく夜に身を任せていれば
また朝がきて私が私に戻るの.
こんな風になって もう何年経っただろう
私を埋めてくれるぬくもりを求めて
──ただ、怯えて生きてる