バスに乗ること15分。

私たちは学校前のバス停に到着した。

二人でトコトコと歩きだす。

わたしも163センチあるからそれなりに身長高いんだけど、けんちゃんは175センチほどあるからついていくのにも一苦労だ。


「サヤさ、部活とか入るの?」


突然、けんちゃんが尋ねてきた。


「あんまり考えてないや…けんちゃんはサッカーがあるから、いいよね」

「そりゃ、俺はサッカーやるためにこの高校入ったからな」

「だよね〜私もなんかしなきゃなぁ…」


サッカーというものがあるけんちゃんと違って私は高校入って何しようってのを全く考えてなかった。

やりたいことがないわけではないのだが…